2018年4月3日(火)
【餅菓子LOVE】松江の雛菓子『花もち』味くらべ
和菓子どころの島根県松江には、老舗と呼ばれる和菓子屋がたくさん!
この4月から【不昧公二〇〇年祭】が始まるため、和菓子に関するイベントが約半年続きます。
この松江にはその昔、【花もち・いがもち】と呼ばれる、おばあちゃんが家庭で作る雛菓子がありました。
戦後一時これが途絶えてしまい、復活を願う一部市民の努力で、
まずは陶器の菓子型をふたたび作ることから始まり、今では、家庭だけでなく、
これら老舗和菓子屋の旧暦ひな祭りの頃の店頭にも並ぶように。
とはいえ、家庭のレシピは作ってすぐ食べるレシピ。
数時間後にはもう固い。
和菓子屋に並ぶ【花もち】は、各老舗が工夫をこらしたオリジナル花もち。
その花もちを味比べ!
一番、味も見た目も家庭の花もちに近いのが、写真右:風流堂。
固いためレンジで加熱してからいただくタイプ。
実際作って数時間たち、再加熱したときの花もちのお味に近く。
三色の色合いも、本家:家庭の花もちはこんなふうにしっかりと濃いお化粧。
その次に近いのは左奥:桂月堂。
皮もあんこも程よく柔らかく、出来立ての花もちの食感や味に近くするための工夫が見える。
三色の色合いは上品に薄めの仕上がり。
見た目は花もちで『ちゃんとした和菓子』の仕上がり感は、手前:彩雲堂。
かなり上品にグレードアップして、お抹茶でいただく花もち、といった風情。
三色の色合いも控えめで、表面の艶感が美しい。
レシピも見た目も、各老舗で違い、楽しい味比べ。
【松江の和菓子屋の花もち】 総合評価★★★★★ どの店も個性と工夫があってそれぞれ楽しく美味しい!
今回形は花と巾着の二種類でしたが、いろんな縁起物の形があるんです。
それはまた来年にご紹介を。
そして本来は椿の葉とともに、の花もちですが、この写真は桜の葉です。
昨年の子ども和食卓育講座で作った、当協会の松江の花もち作りの様子のブログは←クリック