2018年6月7日(木)
私の和食卓育
「6月には赤紫蘇ジュースを作らなくちゃ、落ち着かない」
この子どもたちの言葉、涙がでるほどうれしかった私。
毎年毎年、伝統行事食や保存食は、子どもの感性と体の芯に根付くよう【あえて】繰り返し教えていたのですが、
昨年も同じメニューだったと、保護者から不満が出ることもあり、
同じメニューの繰り返しならば辞めます、という保護者の方もいらっしゃり、
変えないとだめなのかな?と思っていたりもしたので、
この子どもの言葉で自信が持てました。
というのは、この言葉を言ってくれたのは、3年くらい通ってくれている子どもたち。
毎年繰り返したことで、その子たちの感性に
【梅雨時には赤紫蘇ジュース】
が根付いたということ!
何とうれしいことでしょうか。涙涙・・・・
これこそ私が願っていた【和食卓育】
一度体験したぐらいでは、残念ながら根付かない、毎年同じ季節に繰り返すからこその【和食卓育】
私の経験上、子どもの場合、1年2年では根付きません。
1年めに初の食体験をし、すっかり忘れて2年め、そういえば去年もこれ作ったな食べたな、となり、
3年めにやっと、そうこれ、この季節にはこれだよね、となるのです。
そう、この最低3年、3回は同じ伝統食を、同じ季節・同じ気候の頃に体験し、食したことでやっと、
その子の【心の芯】に根付くのです。
我が家の子どもたち。
生まれたときから10年近く、毎年私のおせち料理を食べてきています。
が、数年前、家の事情でおせちを作れなかったお正月があったのですが、
【お正月におせちがない】違和感に、ものすごく反応していました。
あって当たり前のことが無い、というイレギュラーの感覚。
それを感じてくれたことがすごくうれしかった。
この協会の【和食卓育】の本当の意味がわかるのは、
おそらく、子どもたちが大人になりお母さんになる20年後。
それまで元気で協会を続けていかなければ、と思う今日この頃であります。