2017年3月13日(月)
神社のお神酒の盃は素焼きでできているのはなぜ?(最近は違う神社も多いですが)
お正月の初詣。
普段神社に行ってお神酒をいただく機会は、おそらく1年に1回の初詣くらい。
後は、神社のお祭りでいただく場合もあるかもしれませんね。
そのお神酒をいただく時の盃(さかずき)。
平たくてこぼれそうで飲みにくいな、と思ったことはありませんか?
一度にたくさん飲み過ぎないように、平たくなっている・・・
なんて、無粋なことを考えていませんか?
実は私、若い頃そう思っていました(笑)。
あの盃は、【かわらけ】といいます。
杯(さかずき)は一般的なお酒をいただく器。
盃(さかずき)は、下に皿の字が入っていますね。皿状のさかずき、かわらけの事です。
かわらけ、はお神酒の盃。神様にささげる神聖なお酒をいただくときの食器。
お家の神棚にあるかわらけは、毎日使うものだから釉薬がかかって焼いてある白磁のことが多いと思います。
神社によっても、洗って使えるように、白磁のところも多いですね。
でも本来のかわらけは、『素焼き』。
素焼きのかわらけでお神酒をいただいたら、
『どうぞ、お持ち帰りください』と必ず言われます。
素焼きとは、土をこねて高温で焼いただけの焼き物。そのため、水を吸いやすいのが特長。
一度誰かが使ったら、その器は不浄のものとなってしまうため、洗って再び使うことはない。
素焼きの食器は基本使い捨て。
お神酒は常に清浄な盃でいただくため、なんです。
でも、エコな現代には合わないためか、
白磁ならまだしも、最近は発泡スチロールのかわらけの神社も登場!
これはさすがにがっかりです・・・
↓これは私の故郷・出雲大社のかわらけ。
【Q5かわらけのこぼれ話:使い捨てのその後どうする?】
知りたい方はメルマガ登録へ!