2019年7月9日(火)
【湯のみ】の始まり①
今のような筒型の【湯のみ】が、いったいいつ始まったのか?
明確な記述は見られません。
ですが、【鮨湯のみ】の始まりは、明確です。
押し鮨が関西で生まれ、それが関東に伝わり、にぎりの江戸前鮨になったのが、
1673年から1681年頃の延宝年間と言われています。
その江戸前鮨で、約150年後の文政年間(1818年~1830年)に『すし屋華屋与兵衛』が、心得があった茶道を生かし、お口直しとなり鮨がますます進むお茶を、屋台の鮨とともに出したのが人気となり、あの大ぶりの鮨屋特有の茶碗・鮨湯のみが始まったのです。
では、なぜあの【筒型】なのでしょうか?
それは・・・
江戸前鮨のお茶の目的が、口をさっぱりさせ、油っぽい鮨をもっとたくさん食べることが出来る
『お口直し』
であったことと、
華屋与兵衛さんに、
『茶道の心得があった』
ことが大きいように思います。
それは・・・
②に続く。
※関連ページ
【湯のみ】と【汲み出し】←コチラ
【湯のみ】の始まり①←コチラ
【湯のみ】の始まり②←コチラ