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季節ごとにあしらう器や箸置を愛でながら、五感のすべてで四季を感じる和の心。「いただきます」を未来へつむぐ

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2019年8月26日(月)

夏の名残り・秋の気配②令和の秋の七草事情

秋の七草といえば・・・

【萩・桔梗・すすき・撫子・藤袴・葛・女郎花】

語呂の流れが良いので、私はこの7つの流れで覚えています。

秋とは言っても、この秋は立秋から9月にかけての、まだ感覚的には真夏の頃の時期。

すすきはもう少し秋らしくなってからではありますが、その他の七草はかなり早い夏から見かけるものもあります。

 

というのも、今、この七草たちの園芸品種。

早咲きタイプがとても多く、東京の庭などで見かける萩も桔梗も撫子も、ほとんどが真夏に咲ききってしまい、肝心な秋の初めには、もう花仕舞い・・・なんてことも。

 

我が家の桔梗も萩も、その例に漏れず・・・で、とっくに花は終わってしまいました。

これから秋なのに。

早咲きが当たり前になってしまうと、食だけでなく、植物の旬もわからなくなってしまう。

せめて花だけは、本来の季節に咲いて欲しいものです。

 

余談ですが・・・

万葉集の頃の秋の七草は、桔梗ではなく、アサガオ、となっています。

でもこのアサガオとは、今で言う朝顔のことではなく、この桔梗のことなんです。

 

協会ロゴの色は、日本の伝統色の橙と墨。橙(だいだい)は、代々受け継ぐの意をもち、鏡餅にも使われる縁起物です。