2017年5月5日(金)
西の粽、東の柏餅
端午の節句の伝統食といえば、全国的には柏餅。
ですが、西日本では粽(ちまき)が伝統食の地域がたくさんあります。
粽とは、お米で作った食べ物を植物の葉で包んだものを言うので、中の料理も葉もさまざま。
端午の節句の粽は、もち米、またはお団子を笹で包んだものが基本ですが、
中華粽のように、味のしっかり付いた具入りのもち米を竹皮で包んで蒸したものや、
お寿司を笹や朴葉で包んだものなど、地域性がとてもあるのが特長。
これら粽はその植物の葉が、包めるくらい大きく成長したころに、一家族親族仲間で集まって、
おしゃべりしながらたくさん作るもの、なのが共通した点。
みんなで集まって作る粽は、
保存食であるとともに、楽しい記憶を未来へつむぐ料理なのです。