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季節ごとにあしらう器や箸置を愛でながら、五感のすべてで四季を感じる和の心。「いただきます」を未来へつむぐ

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2023年3月21日(火)

島根県雲南市の焼き鯖

私が生まれ育った島根県雲南市の名物料理は、焼き鯖。
丸ごとの鯖を大きい竹串に刺して炭火で焼いたもの。
味は軽く塩が振ってあるだけで、ほぐしてから自分の好みで再仕込醤油をかけていただきます。

その昔、冷蔵庫が無かった時代は、日本海で獲れた鯖が生で流通できたのが、わが町雲南市木次町まで。
この木次で焼き鯖にして売り、JR木次線で奥出雲に帰る人たちが買っていたとか。
一本、800円くらいで、家族みんなの夕飯のおかずになると人気だったとのこと。

私の家は昔、魚屋兼寿司屋、仕出屋をしていたので、祖父が炭火で鯖を焼いていたのを懐かしく思い出します。

昔は日本海で獲れた鯖でしたが、今はノルウェーからの輸入鯖の方が安くて油がのっていて人気なのだそうです。

ちなみに木次と書いて、きすき、と読みます。
これをすぐに読める男性には「電車好きですよね?」女性には「牛乳にはこだわりありますよね?」と聞きます。
ほぼ100%、当たるんです、これが♪

日本各地には、その土地だけの独特な和食卓文化がたくさん存在します。
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協会ロゴの色は、日本の伝統色の橙と墨。橙(だいだい)は、代々受け継ぐの意をもち、鏡餅にも使われる縁起物です。