2019年7月9日(火)
石へんの【茶碗】と、木へんの【椀】
湯飲みは【湯のみ茶碗】
汲み出しは【汲み出し茶碗】【煎茶茶碗】
などと、後に茶碗を付けて称されることが多いですね。
この、石へんの【茶碗】は、本来はお茶をいただく陶磁器のことですが、
飯碗、湯のみ、どんぶりなど、底が深い食器だけでなく、
陶磁器全体を現す言葉として使われることもあります。
例えば、『●●茶碗屋』という屋号のお店であっても、もちろん茶碗だけでなく、陶磁器全般から植木鉢まで、焼物すべて取り扱っているわけです。
つまり、この場合の茶碗は、陶磁器の総称、なんですね。
それに対して、木へんの【椀】
陶磁器が一般的になったのは江戸時代中期から。
それまでの日本の食器は基本は、木。
漆器が中心だったので、昔のお茶わんは、木へんの椀。
でもこの場合、飯椀(木へんの椀)であり、飯茶椀(木へんの椀)とは言いません。
茶碗とは、中国からやってきた、陶磁器の食器のことを指すわけです。
現代でもこの木の飯椀は存在しますが、
いまの石へんの茶碗より、大きさがすごく大きいのが特徴です。
理由は・・・?
おかずが今より質素だったから、ご飯をいっぱい食べていたから、でしょうか?
とはいえ、白いご飯ではなく、雑穀ご飯だったと思われます。
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