2022年1月22日(土)
お食い初め膳の『歯固め石』
昔は赤ちゃんが誕生しても、1歳まで生きることは大変だったと言われています。
そのため、
【お七夜】で無事に7日間育ったことを祝い、【お宮参り】で30日間育ったことを祝い、
そして【お食い初め】で、100日間元気に過ごせたことをお祝いし、
食べ物に困らない人生を送れることを願って、お食い初め膳で赤ちゃんに食べる真似をさせるのです。
このお食い初め、七五三などとは違い、やる家やらない家と分かれる赤ちゃん行事であります。
昔は、かなり裕福な家だけが後継ぎの時にお食い初めをやったそうで、庶民の習慣ではないようです。
地方によって、お食い初めのやり方や内容は違うようですが、
一般的なお食い初め膳は、飯椀・汁椀・煮物椀・小鉢椀・そして真ん中の高杯に”歯固め石”を置きます。
この歯固め石は、『歯が丈夫になり長く食べることができるための願掛けの縁起物』です。