ページトップへ戻る

季節ごとにあしらう器や箸置を愛でながら、五感のすべてで四季を感じる和の心。「いただきます」を未来へつむぐ

日本和食卓文化協会のフェイスブックページへ
日本和食卓文化協会のインスタグラムはこちら

2022年1月22日(土)

仏事の漆器はなぜ朱塗?

今から約30年ほど前。

平成になったばかりのころに、実家で葬式があったときのお話。

当時は田舎には葬儀所などはなく、各家で葬儀をするのが一般的でした。

 

家は葬儀に使っていたため、

●食事は近所の家で

●町内会の奥様たちが料理を作り

●町内会で共有している仏事用の漆器セット

で朝昼晩と、通夜から葬儀が終わるまで、お世話になりました。

その、共有の仏事漆器が、

【朱塗】

で、不祝儀なのになぜ赤????とものすごーく謎だったのですが、

精進料理など、お寺で出される食事の食器は朱塗であることが多いので、

仏事(寺)=朱塗なんだろうな、、と感じていました。

 

最近、漆器屋さんにこの謎を聞く機会があり事実が判明!

昔、お寺の食器を朱塗にしたら檀家がすごく増えたお寺があったため、

他の寺も朱塗が増えたため、だそう!

たんなる時代の人気がきっかけとは、、、びっくりですね。

 

 

協会ロゴの色は、日本の伝統色の橙と墨。橙(だいだい)は、代々受け継ぐの意をもち、鏡餅にも使われる縁起物です。