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季節ごとにあしらう器や箸置を愛でながら、五感のすべてで四季を感じる和の心。「いただきます」を未来へつむぐ

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2023年12月7日(木)

お鍋の呑水(とんすい)

お鍋の季節となりました。

お鍋と一緒の場面でしか見かけることがない和食器、呑水(とんすい)。

単品で買うというよりも、お鍋とセットだったというご家庭もおおいのでは?

 

この呑水。

中国生まれの中華食器が始まりであり、中国では水甕の水をすくって飲むための道具。まさに『呑水』。

日本に入ってきて、汁物を飲むための道具は『散蓮華(ちりれんげ)』に、鍋の取り鉢が『呑水』へと、なっていったと言われています。

独特のこの形は『取っ手』の名残りなんですね。

ちなみにこの呑水も散蓮華も、レンゲの花びらの形がモチーフになっています。

★呑水の取っ手の正しい向き★
和食器としての置き方は、この写真のように右に取っ手。
ただし、いただくときは右手に箸を持つので、食卓にセットする場合は、取っ手は左側に。
でも、あくまで取っ手部分は、“名残り”、この部分だけを持つ道具としては作られていないため、しっかり糸底も支えてお召し上がり下さいね。

このような和食器については、
日本和食卓文化マイスター講座
オンライン日本和食卓文化マイスター講座で学べます。

協会ロゴの色は、日本の伝統色の橙と墨。橙(だいだい)は、代々受け継ぐの意をもち、鏡餅にも使われる縁起物です。